
マヌカハニー の違い
【目次】
奇跡のはちみつ(他の蜂蜜との違い)
マヌカハニーの蜜源である〝マヌカ〟という植物は、ニージーランドやオーストラリア南東部に原生しています。
花の形は梅にも似ていますが、学術的にはフトモモ科といい、コアラの食べ物ユーカリとかティーツリーの仲間になります。
その花から採取された蜂蜜は、他の蜂蜜にはない特別な成分があります。
ニュージーランドの先住民の間では「聖なる癒しの木」として重宝されていたようですが、マヌカハニーの特徴としては濃い琥珀色をしており、他の蜂蜜と比べるとやや固く、ややクセのあるスパイシーなキャラメルのような風味を持っています。
『良薬口に苦し』といいますが、このマヌカハニーはお薬ではありませんがとても甘く食べやすいと思います。
UMFという規格
マヌカハニーの活性力を表すのにUMFという規格があります。
これは“Unique Manuka Factor”の略で、直訳すると“マヌカハニー独自の因子”といいます。
ニュージーランド国立ワイカト大学のピーター・モラン博士が、マヌカハニーにしかない優れた抗菌性を発見した際に名付けたもので、1998年といいますからまだごく最近のことといえます。
この「マヌカハニー独自の因子」とは何か?
一言で分かりやすく表現すれば「抗菌成分」です。
ほかにもMGOやTAなど別の規格もありますが、UMFはフェノール溶液(消毒液)の濃度と比較した成分量を数値化したものです。
例えばフェノール溶液10%と同じ効果のものはUMF10+と表記され、数値が高いほど抗菌効果も高くなります。
では、ここで問題。。。
マスコミなどでよく蜂蜜に関する話題が取り上げられますが、その際マヌカハニーの話題がとても多くなったように思います。
その効果や活用法が紹介されたり、多くの有名人も愛用しているといった内容のものも見かけます。
あるテレビ番組では、3大スーパーフードのひとつとしてマヌカハニーが取り上げられ、普通の蜂蜜と比べ抗菌成分が何倍もあることや、日本の医療現場でも実際に手術後の化膿止めとして使用していることなど紹介していました。
そのビ番組で出題された問題を取り上げてみます。
問:マヌカハニーの食べ方として医学的によくないものはどれ?
1.そのままなめる
2.食後の飲み物に入れる
3.ホットケーキに塗る
答えは2の「食後の飲み物に入れる」です。
これは、「飲み物に入れる」がよくないわけでなく、「食後」がよくないというひっかけ問題です。
満腹状態だとマヌカハニーの抗菌作用が弱まってしまうためで、医学的な正しい食べ方は「空腹時に直接なめる」が正解です。
煩雑なマヌカハニーの規格
マヌカハニーは殺菌力が高い特別な蜂蜜です。
しかし、いざ商品を選ぼうとするとき、「マヌカハニー」の後にある「UMF」「MGO」「TA」などの英数字の意味が分からず戸惑ってしまうことがあるでしょう。
数値の大きいものほど良さそうなことは分かりますが、少し調べただけでも上記以外に「NPA」「ULF」「AMF」「MGS」など様々です。
いずれも抗菌・殺菌力を表わすものに違いないのですが、検査方法や検査機関、あるいは考え方の違いから生じている表現の違いであり、同じマヌカハニーであることに変わりはありません。
例えるなら、「花子さん」という名の女性がいたとして、彼女のことをある人は「花ちゃん」と呼び、ある人は「ハーちゃん」と呼び、またある人は「ハナッチ」と呼ぶようなものでしょう。
いわば、「花子さん」には特殊な殺菌能力があることが分かり、ならばどれくらの能力なのか算数的にあるいは国語的に、あるいは理科的、体育的に、異なったジャンルで数値化してみようということになったというところでしょうか?
マヌカハニーの規格の種類
1.UMF
“Unique Manuka Factor(ユニーク・マヌカ・ファクター)”の頭文字をとった規格で、マヌカハニー研究の第一人者であるピーター・モラン博士によって規格化された最初のもの。
UMFに不随する数値は、消毒薬のフェノール濃度と比較したもので、UMF15+であれば15%濃度のフェノールと同等の殺菌力があることを意味する。
Unique Manuka Factor Honey Association(UMFはちみつ協会)のブランド。
2.MGO
マヌカハニーの抗菌性物質の主要成分「食品メチルグリオキサール」の含有量に特化した規格。
1kgのマヌカハニーに何mgの食品メチルグリオキサールが含まれているかを示し、例えばMGO100+には100mg/1kgの食品メチルグリオキサールを含む。
ニュージーランドのManuka Health社の登録商標、日本国内においては株式会社TCNの商標登録。
3.TA
トータルアクティビティーの略で、マヌカハニー以外の蜂蜜でも行われる検査法。
過酸化水素とメチルグリオキサールを合わせた黄色ブドウ球菌への殺菌力を、フェノールと比較等級法検査したもの。
抗菌力がメチルグリオキサール(MGO)10+で過酸化水素(HP)10+の場合、MGO+HPの抗菌力でTA20+と表記される。
4.NPA
Non-Peroxide Activity(非過酸化水素)の略で、食品メチルグリオキサールを意味する。
NPA値が高いほど密度が濃く、UMF規格と同じ検査のため、UMFと同等の効果がある。
5.ULF
Unique Leptospermum Factor の略で、フェノール溶液の抗菌性と比較した濃度を表し高いほど抗菌性が上がる。
オーストラリアのネズモドキ(マヌカと同じギョリュウバイ属の仲間の花)の殺菌効果を示し、検査方法はNPAと同じ。
6.AMF
active manuka factor の略で、MGO検査を行う。MGOの殺菌力をAMFアクティブ%と表記。
7.MGS
Molan Gold Standard の略で、UMF規格を作ったピーター・モラン博士が2010年に作った新しい規格。
MGO10は10%フェノール溶液と同等の数値。
今後ニュージーランド国内においては、「MGO(MG)」と「UMF」の2つに集約されていく方向だそうです。
これらはあくまでこれは規格の話で、マヌカハニーには違いありません。
等級を判断するおおざっぱな目安としては、やはり価格を基準にするのが分かりやすいかもしれません。
UMFとMGOの抗菌作用比較対応表
UMF | MGO |
5+ | 83 |
10+ | 263 |
15+ | 514 |
20+ | 829 |
※あくまで目安としてご参考にしてください。
鈴木養蜂場のマヌカハニー 効果のひみつ
鈴木養蜂場はちみつ家で扱うマヌカハニーはUMF規格を採用しています。
鈴木養蜂場のポリシーは天然の純粋完熟蜜を扱うことであり、本物のマヌカハニーであるなら規格にはあまりこだわっていません。
と言えば誤解を招くかもしれませんが、養蜂業の立場からすれば、採蜜される蜂蜜自体にはかわりがありませんし、それがどのような検査をされたからといって品質が変わるものではないと考えています。
UMFは一番古くから決められている規格であり、様々な基準がある中で最も一般的とも言えます。
加えて、ニュージーランド政府のガイドラインに則った審査機関であるUMFHA(UMFはちみつ協会)による審査を経て、ライセンスを与えられた物だけがUMF数値を表示することができる決まりになっています。
UMFHAでは最新の研究に基づき、国際的に認められた検査方法によりランク付けを行っています。
特に生産者が追跡できることが審査基準にあるため、生産者の顔が見えるという意味からも安心です。
当場ではUMF5+、UMF10+、UMF15+、UMF20+ の4種類を扱っていますが、数値が高いものほど殺菌力のグレードが高いことになります。
UMF5+、UMF10+、UMF15+、UMF20+ のどれを選んで良いか分からない方は、次を参考にしてみて下さい。
UMF5+ 健康的な生活を維持したい。または初めてマヌカハニーを食べる。
UMF10+ ちょっとお医者様に行こうかと考えている。
UMF15+ 通院または入院している。
UMF20+ ハイグレード。
※日常的にお気軽に摂取したい方は『マヌカハニーキャンディー』
いずれにしても続けることが大切です。
マヌカハニーの美味しい食べ方、上手な摂取法
効果的なマヌカハニー摂取の量は、空腹時におよそティースプーンの半分(約2.5ml)が効果的です。
規格の数値が高いものほどアクティブな殺菌力を発揮することが分かっています。
鈴木養蜂場はちみつ家では、朝昼晩にスプーン1杯程度を習慣的にお召し上がりいただくことをお勧めしています。
食べるタイミングとしては食事の1時間前や就寝1時間前などの空腹時に食べるのが効果的と考えます。
マヌカハニーに含まれる抗ピロリ菌成分は熱に強い性質を持っているといわれますが、蜂蜜自体には熱に弱い成分も多いため、どちらかといえばやはりあまり熱を加えないで食べた方が良いかも知れません。
普通の蜂蜜として食べてもほとんど違和感がありませんので、そのまま食べてもお湯に溶かして飲んだり、あるいはヨーグルトにまぜたりトーストにかけても美味しくいただけると思います。
また、ホットミルクに入れたりコーヒーや紅茶に入れても合うと思います。
マヌカハニーの自分なりの美味しい食べ方を見付けてみて下さい。
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