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    蜂蜜と健康

     

    西洋にはこんなことわざがあります。

    The history of honey is the history of mankind.

    直訳すると「蜂蜜の歴史は人類の歴史」という意味ですが、蜂蜜ははるか昔から人の生活の中にある身近なものなのです。

    蜂蜜は人類が初めて使用した甘味料といわれています。
    日本においても蜂に関することわざや慣用句は多く見られます。
    その長い歴史は人の健康と深く関わっています。

     

    【蜂蜜と健康】

    => 1.お疲れを癒す効果
    => 2.お腹の調子を整える作用
    => 3.蜂蜜でダイエット
    => 4.お酒の飲みすぎに
    => 5.血のめぐりを良くする
    => 6.強力な殺菌作用
    => 7.うがいやお口の健康に
    => 8.お口のエチケットに
    => 9.蜂蜜と思考の関係
    => 10.歯の健康に
    => 11.水虫に
    => 12.眠れない夜に

     

    ⇒各種はちみつの味の特徴

     


     

    1.お疲れを癒す効果

     

    蜂蜜には疲れを癒す効果があるといわれています。
    蜂蜜の80%は糖分で、その糖分はブドウ糖と果糖とに分けることができます。
    このブドウ糖と果糖は「単純糖」といって、それ以上分解されることがない糖類のことで「単糖」ともいいます。
    すなわち一番単純な構造をした糖類ですので、体に消化の負担をかけることなく、短時間で血液中に吸収されるというわけです。
    ちなみに砂糖はショ糖という2糖類ですので、胃腸で分解しなければならないという負担があります。
    ですので体が弱っていたり疲れが溜まっている時、あるいはスポーツ後の肉体疲労などに、非常に効率良く栄養を吸収することができます。
    特に激しい運動をすると、筋肉や肝臓に蓄積されているグルコースが一気に使われますのでエネルギーの補給が必要になります。
    脂質やたんぱく質などもエネルギーの元になりますが、合成するまでに時間がかかるため即効性がありません。
    その点、蜂蜜はすばやく体に吸収され、グリコーゲンとなって筋肉のエネルギーとなってくれるのです。
    走行中のマラソン選手が飲むドリンクに蜂蜜入が多いのもうなずけます。
    スポーツをする時などは蜂蜜を摂ると効果的といえます。

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    2.お腹の調子を整える作用

     

    蜂蜜にはお腹の調子を整える作用があり、良好なお通じなどに効能があるとされています。
    このことを発見したのは古代エジプト時代といいますから驚きです。
    なぜお通じにいいかというと、蜂蜜に含まれるグルコン酸という成分が腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整えてくれるからです。
    グルコン酸は有機酸の一種で、乳酸菌やビフィズス菌等を増やす環境をつくってくれます。
    また、蜂蜜には水分吸収作用もあるため、便の水分が腸に吸収されるのを防ぎ、排便もスムーズになります。
    過剰摂取は下痢の原因にもなりますが、適量であれば逆に下痢止めの効果もあります。
    これは正反対の働きですので疑問に思うかもしれませんが、要は善玉菌が増えると便の状態を良くするように腸内環境を整えるからで、適量の摂取は下痢止めにも便秘解消にも良いということです。
    別の角度からも蜂蜜の便秘解消効果が期待されます。
    それは、蜂蜜に含まれるトリプトファンというアミノ酸で、これは脳内物質のひとつセロトニンの材料になり、セロトニンというのは人に幸福感を与える物質なのだそうです。
    つまり蜂蜜は、ストレスの低減にもひと役かっているのというわけです。
    ストレスは便秘の大敵ですので、ストレス解消は便秘解消にも関係しているということになります。
    便秘でお悩みの方は、ヨーグルトに混ぜて食べるのがお勧めです。
    蜂蜜で毎日快適な一日をお過ごし下さい!

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    3.蜂蜜でダイエット

     

    日常の食生活で、砂糖を蜂蜜に置き換えるだけでダイエットにも効果が見込めます。
    甘味度で言うと蜂蜜は130程度で、砂糖の1.3倍も甘いのです。
    甘味度というのは砂糖の甘さを100とした比較値で、ちなみに水あめが30~40、ブドウ糖が65~80、果糖は120~170といわれています。
    次にカロリーを比較すると、同じ100g当たりでは、砂糖が384kcalなのに対し蜂蜜は294kcalです。
    同じ甘味度を求めた場合、砂糖を100g使うところをハチミツは77gでまかなえることになります。
    しかもカロリーは226kcalまでおさえることができます。
    蜂蜜は同じ甘さでカロリーは砂糖の59%なのです。

    【お料理をする時の目安】
    砂糖 大さじ3=蜂蜜 大さじ1
    ※大さじ1杯の重さ:砂糖9g、ハチミツ21g

    蜂蜜は砂糖の3分の1と覚えると良いでしょう。
    更に成分的なことを言いますと、砂糖の成分のほとんどが糖質であるのに対し、蜂蜜はカリウムやカルシウム、ビタミンB群、更にはミネラル等も含んでいますので、体内で無駄なく使われる代謝エネルギーもかなり高まります。
    砂糖を蜂蜜で代用してダイエットに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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    4.お酒の飲みすぎに

     

    お酒を飲みすぎて二日酔い……、そんな時どうしていますか?
    冷たい蜂蜜入りの水を飲むとイイと言われていますが、それにはちゃんとした理由があります。
    お酒を飲むと胃や腸で吸収されたあとに肝臓に運ばれます。
    肝臓の役割はアルコールをアセトアルデヒドに分解し、それを酢酸と水に変えて無毒化するのですが、その量が多いと血中にアセトアルデヒドの量が多くなり、悪酔いや二日酔いの状態となってしまいます。
    蜂蜜に含まれる果糖にはアルコールの分解を早める働きがあり、更に水分を多く摂ることで、血中のアセトアルデヒドの濃度を薄めることができ、尿といっしょに体外に排出させます。
    また、肝臓には糖を作るという役割もありますが、二日酔いの状態ですと、肝臓はアルコールの分解処理に忙しくてそれどころではありません。
    蜂蜜は単糖ですので肝臓への負担がなく、とても力強い助っ人になるというわけです。
    デンマークのある医師は、泥酔者に蜂蜜を飲ませたところ、短時間で酔いから覚めたという報告もあります。
    お酒の飲みすぎには柿やフルーツジュースを飲むといいと言われているのも、実は糖を補給して効果を期待したものなのです。

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    5.血のめぐりを良くする

     

    蜂蜜に豊富に含まれるミネラル類は、血圧を下げる効果があるとされています。
    特にカリウムは「自然の降圧薬」などとも言われ、余分な塩分を排出し、血圧を下げる効果があることがわかっています。
    一般的にナトリウムを摂りすぎると血液量が増え、血圧を上昇させてしまいますが、カリウムは事前に制御してくれる働きがあり、塩分の摂りすぎによる高血圧の予防になります。
    また、蜂蜜には動脈硬化を防ぐ働きもあります。
    これは蜂蜜に含まれるコリンの作用で、血管を拡張させ血圧を下げる働きと、血管壁の悪玉コレステロールの沈着を防いでくれる働きがあります。
    このカリウムとコリンの効果により、蜂蜜は血圧を下げ、動脈硬化を防いでくれるというわけです。

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    6.強力な殺菌作用

     

    蜂蜜には強い殺菌効果があり、海外では医療現場でも使用しているところがあるそうです。
    ある実験では、蜂蜜に細菌を混入すると、赤痢菌は10時間以内で全滅、パラチフス菌は24時間以内、腸チフス菌は48時間以内に死滅したといいます。
    この蜂蜜の殺菌力の強さの秘密は3つあります。

     

    1つは、高濃度の糖分にあります。
    これは細菌内部の水分を減少させ、繁殖を抑える力を持っています。

    2つは、含有成分であるグルコン酸に殺菌消毒作用があることです。
    グルコン酸は医療現場でも傷口の消毒や用具の消毒にも使われています。

    3つは、蜂蜜が空気中の水分を吸収するとき過酸化水素(オキシドール)を発生させることです。
    オキシドールも医療現場では消毒剤として使われています。

     

    蜂蜜の殺菌作用は古くから知られており、火傷や擦り傷、のどの炎症や口内炎、あるいは湿疹などの治療にも使われてきました。
    怪我をしたら蜂蜜を塗るのは、理にかなっているといえます。

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    7.うがいやお口の健康に

     

    蜂蜜には強い殺菌作用があります。
    風邪の予防にうがいをするのは常識になっていますが、水で薄めた蜂蜜でうがいをすると、更にその効果がのぞめます。
    蜂蜜に含まれるグルコン酸にはお茶のカテキンと同様に殺菌作用があります。
    うがいは喉の粘膜についた風邪の菌やウイルス、あるいはゴミや汚れを洗い流しますので、水より高い効果が期待できます。
    のどの調子が悪かったり、咳が出たり風邪っぽいときは、蜂蜜水でうがいをしてみるとよいでしょう。
    そのほかお口の健康にも良いといわれています。
    口内炎は口の中にできる潰瘍のようなもので、傷みとともに患部が白くなり、ひどくなると出血する場合もあります。
    これはビタミンB1とB2の不足や過度のストレス、あるいは胃に異常がある時などが原因とされます。
    そのようなときは蜂蜜を口内炎の患部に塗るか、水で薄めてうがいをしてみてください。
    蜂蜜の殺菌作用と豊富に含まれるビタミンB1、B2で治りを早めてくれます。

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    8.お口のエチケットに

     

    口臭の原因の大部分は口の中にあるといわれています。
    その多くは舌苔(ぜったい)と歯周病だそうですが、舌苔とは舌に付着する白い苔状のもので、口の中の細菌や代謝によって剥れた上皮細胞が舌の表面に付着したものです。
    臭いの元とは、それらを媒体にして発生するガスが原因で、単純に言えば付着したそれらの雑菌を殺菌してしまえば口臭をおさえることができます。
    蜂蜜の殺菌作用が臭いの原因となる雑菌を退治してくれるというわけです。
    また、胃腸が原因となる口臭もあります。
    蜂蜜に含まれるグルコン酸は、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境のバランスを整え口臭を減らしてくれます。
    口臭だけでなく、乾燥する季節には蜂蜜をくちびるに塗ってリップクリームとして使うのもいいかもしれません。
    蜂蜜がお肌に潤いを与えてくれます。

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    9.蜂蜜と思考の関係

     

    人の脳の重さは体重の2%ほどですが、その基礎代謝量は著しく、全体のエネルギーの約20%近くが脳で消費されるのだそうです。
    頭を使う仕事をしている人や学生は、更に多くのエネルギーを使うことになります。
    人間はストレスを感じると、副腎からストレスホルモンのコルチゾールが分泌され、脳の「海馬」という記憶や空間学習能力に関わる器官に影響を与えるます。
    その結果、多くの脳細胞が死滅し、新しく生まれる細胞の数が抑制され、記憶力も低下してしまいます。
    そんな脳の大好物はブドウ糖です。
    脳はブドウ糖しか吸収しない器官なのです。
    ブドウ糖を摂取すると、記憶や学習能力など脳機能活性化に必要とされるアセチルコリンという興奮伝達物質の生成が高まり、脳を活性化してストレスにも効果的であることが分かってきています。
    逆にブドウ糖が不足すると、疲労感が出てきたり、脳の機能にも支障が出てきたりします。
    蜂蜜の約80%は糖分で、そのほとんどがブドウ糖と果糖です。
    しかも蜂蜜のブドウ糖は単糖ですから、体へ吸収がとても早いのです。
    ですので蜂蜜を食べながら頭を使うことは理にかなっています。

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    10.歯の健康に

     

    お口の中にはたくさんのばい菌がいるのをご存じですか?
    その中のミュータンス菌やラクトバチラス菌というのが虫歯の原因だと言われています。
    これらは食べ物の中の砂糖を栄養にして、歯の表面にネバネバした物をつくります。
    そのネバネバした中は、虫歯菌や他のバイ菌にとって住みよい場所で、どんどん元気になっていきます。いわゆるこれが歯垢です。
    さらに歯垢中の虫歯菌は食べ物の中の糖分をエサにして酸を作り、徐々に歯の表面のエナメル質を溶かしはじめるのですが、それが進行すると穴ができ、やがて虫歯となります。
    蜂蜜には殺菌効果があり、カルシウムも含まれていますので、虫歯の原因になるミュータンス菌の繁殖を抑制すると言われています。
    しかも口臭予防にもなると言われていますのでいいことづくめです。
    甘いのに虫歯予防なんて俄かには信じられませんね。

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    11.水虫に

     

    蜂蜜で水虫を治してみましょう。
    水虫は足白癬(あしはくせん)ともいい、白癬菌というカビの一種が皮膚の角質層に繁殖してできる感染症です。
    蜂蜜の殺菌力は、この白癬菌にも効く場合があります。
    お風呂上りなどに患部に塗布し、数週間続けてみてください。

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    12.眠れない夜に

     

    眠れないときは蜂蜜入りのホットミルクがお勧めです。
    不眠症の原因はストレスだと言われていますが、ストレスを緩和し、心の興奮を鎮めてくれるのがセロトニンです。
    セロトニンは身体の中で作られますが、このセロトニンの分泌を増やせばストレスを抑え、ぐっすり眠れるようになります。
    セロトニンの原料となるのは「トリプトファン」という必須アミノ酸で、それが多く含まれているのが牛乳です。
    加えて、蜂蜜に含まれるブドウ糖は、牛乳の「トリプトファン」を身体への吸収を助ける効果がありますので、より効果的になります。
    蜂蜜と牛乳でストレスを解消し、安眠効果を得てください。

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